タロットカードへの愛

オレのタロットカードとの出会いは、小学生の頃に遡る。

当時買っていた少女マンガ雑誌の付録にまつざきあけみさんが描いたライダー・ウェイトタロットがあったのだ。

それも78枚のフルデッキ、フルカラー。

まつざきさんとしては、すでに存在する絵を、ほぼその形のまま模倣したのだから、意に沿わない仕事だったかもしれないが、子供心に、その鮮やかさは感動だった。

切り抜き式で、1枚が小さく(2センチか3センチ四方くらい)、とても実用に耐えるものではなかった。

10年くらい前まで大切に取っていたのだが、他の大切にしていたグッズ類と一緒に親に捨てられたらしい。

他人には紙屑に見えたかもしれないが、オレには大切な物だった。

そんなわけで、オレにとっては大アルカナのみのデッキは亜種にしか思えない。

次に買ったデッキは、高校時代にモノクロの日本の書店物、78枚だった。

何度も占いに使った。

他人を占うことはなく、あくまでも1人占いだ。

これは、タロット占いを勉強するには良い手法だとオレは思っている。

ただ、このデッキはどちらかといえばマルセーユ系に近く、また、モノクロということもあり、あまり発想が広がらなかった気がする。

このデッキも捨てられたグッズの1つだ。

その後に買ったのが、ミニチュアライダー・ウェイト版。

これは痛むまで使った。

友人を占ったこともある。

ほぼ同時期に、誕生日プレゼントとしてトートタロットデッキを買ってもらった。

これは今も大切に取ってある。

実占にはほとんど使っていないから、カードはきれいだ。

外箱はだいぶ痛んだけれど。

このトートの白箱は、オレの宝物だ。

トートタロットは、オレには使いこなせない。

カードの絵の印象が強すぎて、混乱するからだ。

オレにとってタロットカードは、絵を見て、自分の中の発想を膨らませ、印象を広げて具体化する道具だと考えている。

だからこそ、心が落ち着いている時、カードを見たいと思う時にしか触れない。

だから、今は触れない。

心の力がかなり底を尽いているから。

辛い。

にゃおやしき

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