中高年男性俳優の色気について(2)

遠藤憲一さんへの愛を語っちゃうよ!

こういういかつい顔の役者さんは、年齢を重ねる毎に良い顔になっていく気がする。

片桐竜次さんもそうだよね。

若い頃は本当にいかつい顔で、どこかギラギラしていて、その「怖い顔」に合った役しか来なかったのだと思う。

そういえば、緒方牽さんがどこかのインタビューで若いころは貧乏暮らしで、それでも芝居がしたくて、目を赤くぎらぎらさせながらおから(安い)を食べていた、と語っておられたと思う。

若い役者さんには、そういう貪欲さや力みが顔からも噴き出していて、特にいかつい顔の男性俳優は割り当てられる役が限られるのかもしれない。

オレが覚えている遠藤憲一さんの若いころの役は、時代劇の悪役、それも汚い役だった。

親分を殺して一味を乗っ取る盗人、人殺し専門の浪人崩れ、等々。

最も印象に残っているのが「剣客商売」の小雨坊役である。

白塗りの化粧で、親に捨てられ、人殺しになりはて、なお、弟を溺愛する「妖怪」を演じておられた。

本来ならば愛情深い、剣術の腕も確かな侍として、大名家用人の嫡男になるはずだったのに、父親の非道により、母を殺され、捨てられた恨みと飢え故の歪んだ愛情。

不気味に演じるだけならば容易だろうが、その生育環境による哀れさと狂気をしっかりと演じるのは難しい役だと思う。

おそらく、遠藤さんは、やくざ役や悪役、チンピラ役、人殺し役など、どんな役柄でも、その背景を考えながら演じることで、自身を磨いてこられたのではないだろうか。

そこまで言ったら、ファンの偏愛による褒め過ぎかな?

次に印象に残っているのが「ライオン丸G」の「ジュニア」役。

女装多かったよね.......頑張ってテンションを上げて演じておられるのがテレビ画面からも分かった........

個人的には、遠藤さんの女装は好きである。

今の遠藤さんは、主役級の役も多く、様々なドラマや映画に出演している。

良い意味で軽さも出てきて、ひとつひとつの役を丁寧に演じる姿勢も変わらず、実に良い役者さんだと思う。

これからも歳を重ねていくにつれ、どんどん良くなっていく役者さんだと確信している。

オレとしては、温水洋一さんと凸凹コンビの相棒役ドラマ、泥棒コンビとか刑事コンビとか探偵コンビとか、そういうのをどこかが企画してくれないかな、と思う。

面白そうじゃない?身長差と性格の差、服装も真逆にしたりして。

どこかやってくれないかなあ。

にゃおやしき

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