朝食万歳!

オレが朝食を取らなくなったのは、母によると、ダイエットを意識しだした中学生のころかららしい。

とはいえ、母の作る食事はほとんどが不味いので、それも原因の1つな気はする。

オレの家は、朝食というとトーストだった。

これは母の主義ではなく、父方の実家のやり方。

若いころに米国留学の経験があり、米国大好きだった祖父は朝食はトースト、サラダ、ハムエッグ、トマトジュース、グレープフルーツ、と決めていた。

オレが幼いころはグレープフルーツはそれほど一般的ではなかったように思う。

祖父は、商社を経営する親戚経由で米国からグレープフルーツを箱買いしていた。

少ししてから、我が家でもグレープフルーツが朝食に登場するようになったから、それほど珍しいものでもなかったのかもしれないけれど。

オレは、1年の1/3程度を祖父宅で過ごしていた。

小学校時代、長期の休みのほとんどを祖父宅に泊まりに行っていた。

オレにとって「実家」とは、祖父宅であった。

祖父はハムエッグの黄身は固焼きでなければならない人だったが、オレは白身も含めて半熟派である。

おそらく祖母は黄身半熟派だったのだろう、祖父の分だけ別に焼いていた。

祖母は、女の子は家事手伝いをするのが当たり前、という人だったので、祖父宅では炊事と掃除は手伝わされたのだ。

といっても、子供だから大したことはできなかったけれど。

祖母は、キュウリ、レタス、キャベツなどを夜に切り、タッパーウェアに入れて冷蔵庫で保存していた。

だから、朝はサラダは盛り付けるだけだった。

ハムエッグを焼き、パンを用意し、冷たい牛乳やオレンジジュースが食卓に並んでいたように思う。

パンは食パンを食卓の上のトースターで焼いた。

オレの好きな食べ方は、パンにたっぷりのバターを塗り、野菜を並べ、ハムエッグを載せる「オープンサンド」。

うまく食べられなくて、よく黄身を皿の上や手にこぼしていた。

それから、バターをたっぷり塗ったトーストの上に、はちみつをたっぷり塗るのも好きだった。

祖母は、出盛りのころの苺で手作りの苺ジャムを作っていた。

そのジャム、小さな苺の粒がそのままの形で残っているジャムを「載せる」のも好きだった。

障害者手帳を取得し、就労移行支援センターに通うようになってから、オレは朝食を取るようになった。

1日3食取るように指導されていることもある。

もう1つの理由は、就労移行支援センターは10時から始まるので、9時出勤に身体を慣らしたいオレとしては時間を潰す必要があるのだ。

もちろん、9時にセンターに入ってしまい、そこで他の通所者と雑談したり、PCで遊んだりもできる。

しかし、元々が独りが好きなオレとしては、独りでゆっくり過ごす時間が欲しかった。

それには、あちらこちらの店でモーニングを食べ、好きなことをして過ごす、という今の形がぴったりなのだ。

といわけで、今も某喫茶店でこれを書いている。

今朝のモーニングは、ベーコンエッグ、サラダ、厚切りバタートースト、ミルク珈琲である。

この店のトーストはパンが小さいので、上にベーコンエッグやサラダを載せて食べるには適さない。

朝食を取るようになってから、少しだけ、午前中も頭が動くようになった気がする。

休みの日には朝食を取らないことも多いので、そういう時は午前中いっぱい寝ている。

オレは、毎回同じ食事、というのが好きではない。

そのため、ほぼ毎日異なる店に行く。

とはいえ、通っているところが同じなので、そこの近くのモーニングを食べられる店を巡回している。

オレが祖父と異なる点は、朝から蕎麦というのもありだということだ。

オレは朝蕎麦は好きだ。

立ち食い蕎麦のあれね。

チープなかき揚げが載った、つなぎの小麦粉もたっぷり入っているであろう汁蕎麦だ。

もっとも、十割蕎麦の盛りを出す店があれば、そちらへ行く。

今通っている場所には、朝蕎麦を食べさせる店が無いのがとても残念でならない。

オレも朝起きたばかりの時は食事をする気になることはあまりない。

しかし、電車に乗り、通う場所へ着いてから、モーニングを食べ、ゆっくりと珈琲を飲む時間はとても楽しい。

9時出勤になってからも、できればこの習慣を守りたいと思っている。

思っているが、どうかなあ?

今日のように6時半ころに起きられれば別だけど、7時起きだと、少し厳しいんだよなあ。

7時半に家を出られて、電車が遅れなければ、十分朝食タイムを取れるのだが。

そして、美味しいハンバーガーを出す店があれば嬉しいのだが。

作り置きの、パンがふにゃっとしたハンバーガーは不可である!

にゃんずの世話の後、2度寝をせずに家を出てこられるのは、ゆっくりと朝食を取りたいからだと思う。

これも、リストラされてから覚えた趣味だ。

朝の余裕って最高!と思うよ。

にゃおやしき

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