大人と子供の違い
オレは、子供を特別視する考えが嫌いだ。
自分が子供の頃のことを思い出してみれば、子供は天使でも何でもないし、自分なりの考えを持った存在だと分かるだろう。
もちろん「自分なりの考え」ってのも、周囲の空気や考えに飲まれやすく、しっかりした芯のようなものはない、柔らかな状態ではある。
だからこそ、洗脳しやすいってのも事実だ。
しかし、子供は大人の、親のコピーではないし、その子なりに周囲を見回して、最も自分に都合の良い考えを取り入れていくものだと思う。
つまり、その子の周りで最も強い人の考えに染まりやすい。
それって、大人も同じではないだろうか。
子供と大人の違いは、視野の広さだと思う。
子供は視野が狭く、その分、他者の思いを慮ることや、他者の痛みへの配慮が少ない。
子供が残酷と言われる所以だろう。
また、見回すことができる周囲が大人よりも狭いから、本当に身近な人の考えに影響を受けやすい。
なぜ、こんなことを考えているかというと、大人ってのは、自分で物事を考え、広く周囲を見渡し、見聞し、他者の考えや思いを慮ることができる存在だと思うのだ。
逆に言うと、独善的で、他者の痛みを慮ることができず、自分の考えのみに固執し、あまつさえ、それが本当の自身の考えではなく、誰かの考えに染まっただけであれば、そして、その考え以外を否定し、相手を排除しようとする者は、大人ではないと思うのね。
「還暦」という言葉があるが、これは本当なのだと思う。
年寄りになると、視野が本当に狭くなる。つまり、子供に返っちゃうのだ。
もちろん、60歳になると、というわけではなく、老化するにつれて視野が狭くなる。
狭くならない人、狭くなるのが遅い人もいるが、実際に狭くなっていく。
自分のことを特別だと思うのは、当然だとオレは思う。
なぜならば、オレに取ってオレは特別な存在だから。
でもさ、他人に取ってのオレは特別かどうか決めるのは、その人の勝手なわけだ。
その人に取って、その人自身の方がオレよりも特別なわけだし。
オレは厨二病万歳だと思うのよ。
ただ、大人としての振る舞いが出来ないならば、その人が何歳だろうと、かつては大人の振る舞いができていたであろうとも、そいつは子供だ。
厨二病だろうとも、周囲への気遣いや思いやりができているならば、他人の考えを尊重できるならば、ちゃんと大人なんだとオレは思う。
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